アイヌの衣服についてのメモ書き

  1. ゴールデンカムイに登場する衣服の特徴についてのメモ書きです。間違いがありましたら問い合わせかTwitterにて私宛まで突っ込みお願いします。

※衣服名の地域差についてはこちらにまとめました→

衣服の種類

  • 小袖(コソント)
  • 山丹服(サンタチミㇷ゚)
  • 陣羽織(チンバオリ)
  • 鳥皮衣(チカㇷ゚ウㇽ)〜10巻カバー裏掲載
  • 獣皮衣(ウㇽ)〜7巻カバー裏掲載
  • 魚皮衣(チェプウㇽ)〜5巻カバー裏掲載
  • 草衣(ケラ)
  • 樹皮衣(アットゥㇱ)
  • 草皮衣(レタㇽぺ、テタㇻペ)〜8巻カバー裏掲載
  • 黒裂置文衣(チカㇽカㇽぺ)〜6巻カバー裏掲載
  • 色白裂置文衣(ルウンペ)〜4巻カバー裏掲載
  • 白広幅切抜文衣(カパラミㇷ゚)〜2巻カバー裏掲載
  • 無切伏刺繍衣(チヂリ・チンヂリ)〜3巻カバー裏掲載
  • 女性用膚衣(モウㇽ)

上記のうち、鳥皮衣、獣皮衣、魚皮衣、草衣は古典衣服と呼ばれる。
太字はゴールデンカムイに登場するキャラクターがメインで着用している衣服。

主な衣服の特徴について

赤文字で着用キャラクターを記載。
裂→きれ、切伏/切伏文様→アップリケ

植物衣

樹皮衣 ■アットゥㇱ
オヒョウ、シナノキ、ハルニレなどの木の内皮繊維を糸にし、アツシ織機で織った布で作ったもの。縫いつける切伏は黒か紺がほとんど。
★谷垣源次郎
草皮衣 ■レタㇽぺ、テタㇻぺ(イラクサだけのもの)
イラクサで糸を作り織ったもの。主に樺太で作られていた繊維。
アシㇼパ、エノノカ
■カーアㇵルㇱ
上記に他の糸が入っているもの。

木綿衣

色裂置文衣
いろぎれおきもんい
■ルウンペ
最も手が込んで華やかな衣服。木綿や絹、メリンス(薄く織った毛織物)、更紗(花や鳥などの模様が入ったもの)など色々な裂を使用する。テープ状の細い布や切伏文様などで構成される。
★キラウㇱ
黒裂置文衣
くろぎれおきもんい
■チカㇽカㇽぺ
木綿の衣服にアットゥㇱと同じような直線裁ちの黒または紺木綿を切伏してある衣服。
白布切抜文衣
しろぬのきりぬきもんい
■カパラミㇷ゚
大幅な白布で文様を切り抜いて形をつけたものを木綿衣に縫いつけた衣服。
★キロランケ、鈴川聖弘

無切伏刺繍衣
きりぶせなきししゅうい

■チヂリ・チンヂリ
切伏がなく、直接刺繍を施した衣服。
★熊岸長庵

樺太の衣服

主に四種類

アットゥシ 上記参照
レタㇽペ 上記参照
チカㇻカㇻイミイ ルウンペに相当するもの。文様が樺太的となる。
チキリペ、チキリイミ 刺繍の着物。北海道アイヌの刺繍に比べ、樺太アイヌの刺繍は細やかで色がきれい。
★インカㇻマッ

参考元

  • シンポジウムアイヌの衣服文化(財団法人アイヌ民族博物館)
  • アイヌの衣服文化〜着物の地方的特徴について(アイヌ民族博物館)
  • 昭和60年度アイヌ衣服調査報告書<Ⅰ>〜アイヌ女性が伝承する衣文化(北海道文化財保護会)